ヒスチジンを多く含む食品

ヒスチジン(またはヒスタミン)を多く含む食品

サバ、サンマ、カツオ、イワシ、カジキ、マグロ、ツナ、飛び魚、ブリ、ハマチなど

相互作用に気をつける薬

抗結核薬

イスコチン、ネオイスコチンなど


一緒に飲むとどうなるの?

食品に含まれるヒスタミンの分解・排泄が遅れます。ヒスタミンの作用により、顔のほてりや紅潮、頭痛、吐き気、発汗、動悸などの症状があらわれることがあります。

どうして?

魚に含まれるヒスチジンは、魚の体表面に付着する微生物の作用を受けてヒスタミンに変化します。ヒスタミンは体内に吸収された後で他の成分に変化しますが、イスコチン・ネオイスコチンはヒスタミンのこの体内での変化を邪魔してしまいます。したがって、ヒスチジンを多く含む食品とイスコチンやネオイスコチンを同時に摂取すると、ヒスタミンが体内にたまってしまい、ヒスタミンの中毒症状があらわれることがあります。
なお、ヒスチジンからヒスタミンへの変化は魚の鮮度が落ちれば落ちるほど進みますので、古い魚ほど多くのヒスタミンが含まれます。

どうすればよいの?

イスコチン・ネオイスコチンを飲まれている方は、ヒスチジンを多く含む食品を控えるようにしてください。

ヒスチジンは、カジキマグロ、マグロ、サバ、イワシ、アジ、サンマなどの刺身・干物に多く含まれています。また、鶏肉、ハム、チェダーチーズ、ドライミルクにも含まれます。

相互作用が考えられるイソニアジドには、ヒスタミンの代謝を阻害する作用があるためその服用中にヒスタミン(ヒスチジン)を多く含む食品を摂取すると、体内にヒスタミンが蓄積されて、頭痛・紅潮・発疹・かゆみ・嘔吐・動悸などの中毒症状が生じると考えられます。

カジキマグロやサバなどに含まれているのはヒスチジンで、ヒスタミンではありません。
ヒスチジンはヒスタミンに変わる前の物質なのですが、それがどうして変化するのかはまだはっきりと証明されていません。一説には魚肉に付着しているバクテリア(モルガン菌)が持つ脱炭酸酵素によって変化が起こると考えられています。青魚の「干物」にはヒスタミンそのものが含まれるという報告もありますので、気をつけたほうが良いでしょう。例えば魚など、低温保存(冷凍)によってヒスチジンが増加するスピードを少しおさえることにはなりますが、過信は禁物です。

薬を服用していなくても、ヒスタミンを含む食品を摂取することでヒスタミン中毒(アレルギー反応)を起こしてしまいます。ヒスタミンを含む魚は、「舌にピリッ」と舌差しを感じることがあるようです。「何か違う…?」と、普段も五感を研ぎ澄ませることで、そういった事故も未然に防ぐことができるのかもしれません。

最近、ヒスタミンに食欲抑制の作用があるとのことで、「ヒスタミン」だけをクローズアップしたダイエット食品の流通も見られるようです。そういったものにも注意を払うとともに、服用にあたっては医師または薬剤師への相談をなさってください。

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